2017.04.23 20:02|books
有働由美子「ウドウロク」(新潮社)

著者は、スポーツ番組やニュース番組の担当を経て、紅白歌合戦・情報番組「あさイチ」の司会で今や名実ともにNHKの顔の一人となったアナウンサーだ。
彼女初の著書は、エッセイ集。
過去から現在まで、仕事のこともプライベートも、NY赴任中のエピソードから恋愛に至るまで。
縦横無尽に書きつけられた文章が、各章立てによりテーマ別に分けられて収録されている。

書名の「ウドウロク」は「有働録」なのだが、反対から読むと「クロウドウ」になる。
「あさイチ」の放送後、プロデューサーに「出たね、今日もクロウドウ」と言われ始めたのがきっかけという。
本人には特に他意はなかった発言が、周囲には棘があったりちょっとした悪意が感じられたりするように受け取られ、「クロウドウ」と呼ばれるようになった。
ならばと、クロいと言われるような部分も、反面「シロい」と思っている内面も、すべて本音で書き連ねたのが本書である。
この一冊を読めば、彼女の人となりや人物史をよく知ることができ、より親しみが持てるようになるだろう。

彼女自身、「番組が調子いいからって、調子こいてエッセイかよ」と言われるのを承知の上で出版したという本書。
「もしよろしければ、四十半ばの女のひとりごと、読んでみてください」と殊勝な態度で書いてはいるが、そこは硬軟取り混ぜた様々な番組を経験してきたベテランアナウンサー、堅苦しい文章に止まるはずはない。
最初のエッセイが「わき汗」である辺り、読者の要求のツボを押さえ、エンタテインメントを熟知した「分かっている」アナウンサーなのだ。


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2017.03.27 22:13|books―マンガ
作:宮崎克 画:あだちつよし「怪奇まんが道」(集英社)

ホラー漫画界を代表する4人の巨匠―― 古賀新一、日野日出志、伊藤潤二、犬木加奈子。
彼らのデビューまでの経緯や代表作などの執筆を巡るエピソードを、本人や関係者への取材を基に描くオムニバス作品。
漫画家として大成するまでの道程は、四者四様だ。
デビューのきっかけも、出版社に持ち込みをした者もいれば、雑誌の漫画賞に応募した者もいる。
代表作も、デビュー作がそのまま代表作になった者やいくつもの連載に忙殺される中で生まれた者、さらには身を削るようにして執念に導かれるままに描き上げた者もいるという具合である。
こうした4人それぞれの漫画家歴を辿ることは、とても興味深い。
「エコエコアザラク」とは、どういう意味なのか?
日野日出志の独特で濃厚な作品世界は、どのようにして生み出されたのか。
「富江」執筆のきっかけとなった出来事とは。
彗星のごとく現れホラー漫画界を席巻した犬木加奈子は、何故十年で引退したのか。
各作家や作品のファンとしては、興味引かれるエピソードばかりである。
ホラー漫画家というと、気になるのは、初めから幽霊や化け物などの怪異なものが好きだったのか、また霊感はあるのかといったことだが、その辺は本書を読んで確かめていただきたい。
これも各人様々である。
一つ言うと、連載中に怪奇現象に見舞われ、神経をすり減らしながら執筆を続けた者がいる。

ホラー漫画の大家4人の創作の背景を描いた各人の半生記。
ホラーを含め漫画好きの人は必読だ。


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2017.03.14 20:51|books―マンガ
ヤマザキマリ×とり・みき「プリニウス」Ⅴ(新潮社)

大著「博物誌」を書き残した古代ローマの博物学者プリニウス。
彼の活躍を中心に、皇帝ネロ期の古代ローマ世界を描く。

スタビアのポンポニアヌス(第1話に登場)の下に身を寄せていたプリニウスは、ラルキウスという人物に会う。
彼は、地中海沿岸を中心にパルミュラ(シリア)やエチオピアなどローマ帝国領各地を旅してきていた。
各地の火山や、東西交易の要衝パルミュラの街の様子、エチオピア奥地で出会った人の形をしていない種族…。
彼の冒険譚を聞き、プリニウスは自らも広く世界を見聞したい誘惑に駆られ、ネアポリスの港から船に乗り込む。

今回は、陰謀渦巻くローマ皇宮のエピソードはほとんど登場せず、プリニウス一行の冒険旅が中心。
新キャラも登場し、警護役のフェリクスはすっかり道化的役割が確立してきた。

次巻ではまた帝国中枢の人間模様が描かれるという。
プリニウス一行の旅もさらに展開を見せるだろう。
次巻も楽しみだ。


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2017.03.01 19:35|books
戸川純「戸川純全歌詞解説集 疾風怒濤ときどき晴れ」(ele-king books)

歌手・戸川純のデビュー35周年を記念して出版された。
この35年の間に彼女が歌い続けてきた数々の楽曲の中から、彼女が作詞を手掛けた曲を彼女自身が解説をする。
アルバム順に掲載された楽曲(解説)は、「蛹化の女」(『玉姫様』)から「オープン・ダ・ドー」(『TOGAWA FICTION』)まで67曲。
その解説は、単に歌詞の内容を述べるだけでなく、歌詞が生み出されてからレコーディングに至るまでの過程や、歌詞の中の主人公や展開を作り出す元となった自らの体験・記憶なども語られていて、非常に興味深い。
エキセントリックなパフォーマンスや七色の歌声に耳目を引かれがちだが、彼女の書き上げる歌詞は緻密な計算の元に組み立てられている。
彼女は、自分の歌のテーマを「諦念」「一人感」「生への執着」であると言っている。
そして、その多くが十代のときの家庭・学校での経験・記憶に根差したものだという。
十代の頃のいじめについては、これまでも言及されてはいたが、家庭での虐待と家族関係、事務所とのトラブル、そして95年の自殺未遂といったことについて、本人の口から直接語られたのは、今回が初めてのことだろう。
本書は、歌詞に描かれた事象の背景を説いているとともに、戸川純の半生をも書き記した彼女の自叙伝としての性格を持つものである。
彼女に興味を持った人、より深く知りたい人に最適と言える。

最後に、本書「あとがき」にもあるように、ぜひ歌詞・声・音が一体となった「楽曲」を聴いていただきたい。
そこまでを含めて、本書をすべて味わったことになるのだ。

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2017.02.20 12:34|バトン

単語からイメージされる歌バトン

Q1 今から出す単語から連想された歌を答えてください。準備はいいですか?
A1 はい
Q2 『猫』
A2 猫の森には帰れない(谷山浩子)
Q3 『街・都会』
A3 ひき潮(さだまさし)
Q4 『風』
A4 庭師KING(平沢進)
Q5 『森・木』
A5 森の人々(戸川純)
Q6 『翼』
A6 King of Solitude(鬼束ちひろ)
Q7 『お化け・幽霊』
A7 モノノケダンス(電気グルーヴ)
Q8 『学生』
A8 パンプキンパイとシナモンティ(さだまさし)
Q9 『ロボット・機械』
A9 バーバラ・セクサロイド(ヤプーズ)
Q10 『終わり』
A10 カウントダウン(Cocco)
Q11 おつかれさまでした。最後に感想をどうぞ。
A11 もう少し質問があってもいいような…
1か月以上更新をしなかったために、広告が表示されるようになってしまいました。
とりあえず広告表示をなくすために記事を載せます。
困ったときは、バトン(Q&A)。

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プロフィール

あずきとぎ

Author:あずきとぎ
うつらうつらしています。
「うつ病」で通院中。
千葉県北西部に在住。
男(おっさん)。
(画像は、キャラメイクファクトリー様http://mac.x0.com/test/にて、作成)

→好きなものなど(ツイフィール twpf)

→twitter(@azukitogi19)

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