2017.07.29 20:22|私論
2.痛みや苦しみを感じずに、眠るように死ねる

今回は、苦痛を感じない死に方です。
考えてみると、前回の飛び降りや飛び込みは確実に死ねれば、その際の痛みはほんの一瞬ですから苦痛を感じない死に方と言えます。
痛みを感じたときには、もう死んでしまっている訳です。
ただこれも、前回触れたように失敗をして死にきれなかったときの苦痛はかなりのものになりかねないでしょう。

ところで、日本の自殺手段別の統計で断然のトップは、首吊りです。
特別な物を用意する必要がなく、自分の体重に耐えられるだけのロープなどがあれば出来るので、室内でも可能であるところが多い理由でしょうか。
しかし、どこの部屋にでもロープをかけられるような所がある訳ではないです。
ドアノブを使う方法もありますが、ドアノブってそんなに丈夫なんですかね。
少なくとも我が家のドアノブは、人ひとりの体重を支えられそうにないですが。

さて、一言に首吊りといっても、その死因にはいくつかあります。
普通に首を吊った場合、ロープが首のあるポイントを絞め付けます。
すると、血流が著しく阻害され血圧も下がり、脳への血液供給が止まり意識を失います。
この間、わずか数秒ほど。
苦痛が比較的弱く、それも数秒ほどの辛抱で、徐々に意識が喪失していくということで、実は一番コストパフォーマンス(?)が高い自殺法とも言われているようです。
ところが、ロープがこのポイントを外して絞め付けた場合には、気道を絞めて窒息させる形となり、窒息による意識喪失まで苦しい思いをすることになるようです。
これは、数秒では済まず、1~2分はかかるようです。
一転して、首吊りは苦しい死に方となってしまいます。

ところで、首吊りといえば我が国の死刑の方法は、絞首刑です。
絞首刑の死に方(殺し方?)は、上記二つとは少し異なります。
首に縄を括られた死刑囚の足元の羽目板がバタンと開き、下の部屋に向かって自由落下の形で落ち、首が絞まります。
そして、その階下の部屋にぶら下がったような形になる訳ですが、そこまでのロープの長さは十分長くとってあります。
つまり、一般的な首吊りよりも高い位置から落下していることになり、加速のついた状態で(ロープが張ったとき)首にかなりの衝撃が加わります。
すると、首の骨(頚骨)が折れ一瞬で意識喪失(または即死)するそうです。
もし、首吊りをするのであれば、数十cmの台に乗るのではなくて、ロープを括りつけた所から2m以上の高所から飛び降りるような形にすると、痛みを最小に出来るかも知れません。

(さらに続きます)




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2017.07.23 19:57|私論
前回の続きで、楽に死ねる方法を考えてみようと思います。

1.面倒な準備(道具・移動)が必要なく、すぐにでも死ねる

この条件を満たす方法としてまず頭に浮かぶのは、「飛び降り」と「飛び込み」でしょう。
飛び降りは、高所から地面に向かってダイブするだけなので、例えばマンションの高層階に住んでいる人ならベランダから飛べばよいし、低層階の住人でも上の階へ上がればいいだけです。
一般住宅や二階建てアパートなどの人は、条件を満たす建物を探し、そこまで移動しなければいけないのがちょっと面倒でしょうか。
飛び降りのほぼ唯一の問題は、何階(以上)から飛べばよいのか、です。
これは、明確には分かりません。
その時々の条件次第、ケースバイケースだからです。
十数階から飛んで助かった人もいれば、2階から飛んだだけで死んでしまった人もいます。
途中で樹木や電線に引っ掛かり、それがクッションになって助かったとか、隣接する立体駐車場の屋根に落ちて助かったなど、こうした例はいくつもあります。
そして、このように生き残ったとしても、無傷という訳にはいかないのがほとんどです。
様々な箇所の骨折は免れないでしょうし、脳に損傷を受けていたら重大な後遺症が残る恐れもあります。
飛び降り自殺にも、リスクはあるということです。

飛び込みについてもほぼ同様ですね。
駅のホームにしても踏切などにしても、万が一失敗して生き残ったときにはその後の人生に大変な影響をもたらします。
意識が残っていた場合は激痛に苦しむことになるでしょうし、失っていた意識が戻ったら四肢を無くしていたなどということもあり得ます。
少し前に、列車に飛び込んだ男性が、車両の運転席のガラスに頭から突き刺さってしまうという事故がありました。
男性は生きていて、救出までに何時間もかかっていたので、かなり苦しい思いをしたのではないでしょうか。
また、飛び込み自殺のリスクとしてよく言われるのが、鉄道会社からの賠償請求です。
飛び込みによって鉄道が止まり、何千人、何万人という利用者に影響が出た場合に、そこで生じた損害分を鉄道会社が賠償金として本人または遺族に請求してくるのです。
半端な金額ではないでしょう。
その為、飛び込み自殺については勧められません。

その他、身体に火をつける焼身自殺や川などに飛び込む入水自殺がありますが、死ぬまで(意識を失うまで)の苦しみがあまりに甚だしいため、実行には勇気がいるでしょう。

次回は、この苦痛を感じずに死ねる方法を考えてみます。



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2017.07.21 18:23|私論
「あー、楽に死ねたらなあ」
「楽に死ねれば、すぐにでも死にたいよ」

ネットなどでときどき見かける言葉です。
多分、冗談半分でしょうけれども。
でも、中にはほとんど本気で楽な死に方を考える人もいるようです。
こうした会話の中でよく登場するのが、「安楽死」という語です。

「日本も安楽死を認めてくれればいいのに」

などと言う人がいます。
しかし、これは半分誤った使い方です。
「安楽死」というのは、死に方(死なせ方)であって制度上の用語ではありません。
海外の一部で認められているのは、「尊厳死」というものです。
自分の意志で「死(自死)」を選択・希望した人を、法的に認めて「安楽死」させることが、「尊厳死」です。
ただ、尊厳死は誰にでも許されるものではなく、いくつかの条件があります。
例えば、「不治の病にかかっていて、治る可能性がない」とか「耐えられないほどの痛みに苦しんでいる」などといったものです。
その為、仮に日本で「尊厳死」制度が認められたとしても、誰でも易々と安楽死させてもらえる訳ではないのです。

さて、尊厳死に用いられる安楽死はともかく、実際に楽に死ねる(自殺する)方法というのはあるのでしょうか。
それらについて考えていく前に、一つ。
「楽に死ねる」の「楽に」ってどういうことを指すのでしょう。
これには、2つの意味があると思います。

1.面倒な準備(道具・移動)が必要なく、すぐにでも死ねる
2.痛みや苦しみを感じずに、眠るように死ねる

そのような死に方(自殺法)があるのかどうか。
次回以降、具体的な考察をしていきたいと思います。
(続く)



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2017.07.04 19:55|books
鳥居みゆき「余った傘はありません」(幻冬舎文庫)

2012年刊。
2015年に文庫化。
著者は、お笑い芸人として知られ、他に女優、MV監督としても活躍し、そして本書を含め小説を二冊出版している作家でもある。
本書は、連作短編集の形を取りながら、それぞれの作品が少しずつ関わりを持ち、全体で一つの物語を形成している。
そうした意味では、各章に分けられた長編作品と見ることも出来る。
最初のエピソードでは、よしえという老女が死期を前にして病院のベッドに横たわっている。
彼女には、ときえという双子の妹がおり、以降よしえの生涯を振り返るように、二人の幼少期からの過去のエピソードが描かれる。
やがて、それらは二人と関わりを持った周囲の人物へと広がり、遂には関係のない人物たちのストーリーとなる。
面白いのは、これらの一編一編が異なる文章スタイルで書かれていることである。
子供の作文、トリックの仕込まれた手紙、複数の入院患者の語り、ミステリ風、官能小説のパロディ、笑いもあればシリアスなものもある。
特に、「クレーム」という一編は、眼鏡屋にクレームの電話をしている一人語りなのだが、著者の一人芝居(コント)の台本なのではないかという最高に笑える作品となっている。
しかし、この一見関係のなさそうなストーリーも読み進めていくうちに、再びよしえとときえの二人へと収斂していく。
この辺りの手腕は見事という他はない。。
そして、最後は感動的な一編で幕を閉じる。
ところで、文庫化に際してこの後に一編の書き下ろし作品が収録されている。
これもまた見事な作品で、改めて本書全体を締める役割を果たしている。
ここにも著者の才能が存分に発揮されている。

著者をお笑い芸人としてしか知らない人に、本書を通して彼女の多才ぶりの一端に触れてもらいたいと思う。



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2017.06.10 20:59|books
我孫子武丸「殺戮にいたる病」(講談社文庫)

1992年出版の単行本を、96年に文庫化。
連続猟奇的殺人をメインとした小説だが、カバー裏表紙の内容紹介では「衝撃のホラー」とある。
しかし、巻末の解説(笠井潔)では、「ホラーでもサスペンスでもない。現代の本格探偵小説として書かれた作品である」と評されている。
ここでは、逆にホラー要素もサスペンス要素もあるミステリであるとしておこう。

この作品の特徴は、冒頭に「エピローグ」が置かれていることと、そこで連続殺人犯が蒲生稔という男だと明示されていることだ。
2ページのエピローグでは、最後の殺人現場で犯人である蒲生稔が警察に連行される場面が描かれている。
つまり、この作品は何人もの容疑者の中から犯人を推理する類のミステリではない。
本編では、三人の中心人物の視点から一連の殺人事件について、各人のパートに分けて書かれていく。
ここで面白いのは、各人のパートの時間軸がずらされて書かれているところだ。
一人は、癌で妻を亡くし警察を退職した元警部、樋口という男。
彼のパートは、年の明けた1月より始まる。
もう一人は、あることをきっかけに息子が殺人犯なのではないかと疑い煩悶する、蒲生雅子。
このパートは、彼女が疑念を持った2月より書かれる。
そして三人目が、殺人犯である蒲生稔。
彼の行動は、最初の殺人が行われた時点――上記二人の前年から書き起こされている。
これら三つのパートが、それぞれの時間軸の中で進行していく様が交互に描かれる。
やがて、繰り返される連続殺人を辿る稔パートが、樋口・雅子の時間軸に追いつく形で時間の流れが揃い、三者の行動が同時進行となる。
その頃には、物語も佳境に入り、作品冒頭に提示された「エピローグ」の最終場面へと突き進む。
しかし、本編のラストシーンに至り、読者はあっと驚くことになるだろう。
エピローグとの矛盾がある訳ではない。
でも…。

本作品は、犯人探し・犯人当てという種類のものではないが、前述のように様々な工夫を凝らした構成などにより、実に読ませるミステリとなっている。
ぜひ、ラストシーンに向けて仕掛けられたトリックを味わってほしい。
(但し、猟奇殺人の場面が細かく描写されているので、苦手な人は注意されたい)



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プロフィール

あずきとぎ

Author:あずきとぎ
うつらうつらしています。
「うつ病」で通院中。
千葉県北西部に在住。
男(おっさん)。
(画像は、キャラメイクファクトリー様http://mac.x0.com/test/にて、作成)

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→twitter(@azukitogi19)

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